現場に工事車両が入らない
狭小住宅を建てようというときに、面している道路が狭かったり間口が狭かったりと複雑な土地で、現場に工事車両が入らないことがあります。工事車両には基礎工事に使う生コン車や建材を運ぶトラック、柱や梁を持ち上げるクレーン車などがあります。狭い場所でも入れる小型の車両もありますが、それを用意できないときには昔ながらの人力で行うことになるでしょう。人力での作業となれば、多くの人手が必要となりますし、作業にも時間がかかります。人手が増えるし工事期間が長くなるということは、人件費がかかるということです。狭小住宅は、土地が狭いし簡単に工事が終わるから安上がりだというイメージがありますが、状況によっては安くならないことも理解しましょう。
隣家との距離が近すぎる
狭小住宅の場合、土地を最大限まで活用しなければ生活スペースを確保できません。そのため、一般的な住宅と比べて、隣家との距離が近すぎることもあります。隣家との隙間がわずかしかないと、足場を組むことも難しく、作業スペースも狭いので外壁の取り付けなども簡単にはできないでしょう。狭小住宅の建設について十分なノウハウを持っている施工会社を探して、工事をお願いするしかありません。また自分の土地だけでは作業ができないというときには、隣家の土地も足場を組むのに使わせて欲しいと頼むことが解決法になります。隣家に頼むときには丁寧に話すことを心がけ、相手が断ったときには今後の付き合いを考えて、食い下がるのはやめておきましょう。